その次の瞬間には、道端に勢いよく倒れこんだ黒い物体が見えた。
黒い物体……というか、全身を黒い衣服で包んだ、私に抱きついてきた“誰か”。
と、
もう一人。
暗い夜道にもう一人、立っている誰かがいる。
とても鈍い音が聞こえてきたけど、もしかして、この人が黒ずくめの男を殴った……とか?
ああ。
何だか頭がゴチャゴチャしてきた……
まだ私を襲ってきた黒ずくめの男は目の前に転がっているのに、
解放された安堵感からか力が抜けていく……
ふらり、ふらりして、
ペタンッと、しりもちをつくようにして、地面に座り込んでしまう。

