「脱ぎますけど……」
アナタがいる同じ空間で脱ぐのは何だかな……
と、思って脱ぎづらいというのが今の気持ち。
だけど、
“君の足だと思えば平常心を保てる”
という言葉が直ぐに響いてきて、
いちいち気にするのもバカらしいんだ、と思いだす。
「……脱ぐんで後ろ向いていて下さい」
「どうせ破れてるんだし、破ってやろうか?」
「いいえ……結構です」
「あっそう」
そう言って、くるりと私に背を向ける高輪マネージャー。
また、そんなヒトをからかう様な言葉を言ってくるけど、無駄に反応せずに言葉を返してやる。
パパッとストッキングを脱いで、再び丸椅子に座る私。
「もういいの?」
そう聞かれて、
「どうぞ」
堂々と傷口のある右足を出してさしあげる。

