「い、痛……っ!」
水をたっぷり浸したガーゼで傷口を押さえられると、かなりしみて、声が出てしまう。
「も、もうちょっと優しくしてください……!」
少々乱暴な処置にそう訴えると、
「……」
無言で目線を私の膝から顔に移す高輪マネージャー。
「な、何ですかっ……?」
次はどんな失礼発言が飛び出るのかと構える。
「いや……声だけ誰かに聞かれたら、絶対に勘違いされるだろうなと思って」
「は?」
「“痛い”とか“優しくしてください”とか、ね。それに“医務室”っていう場所が場所だし」
床に膝をついた状態で私を見上げて、ニコリ、
高輪マネージャーが微笑む。

