困ったな。
フロントに戻る時間が遅くなり過ぎてしまう……
いくらフロントが暇だと言っても、何も連絡せずに場所を離れたままはよくない。
待ってろ、
と言われたけれども、仕方ない。
一度、フロントに戻ろう―…
そう思って、医務室の前から離れようとした時、
「悪い。待たせた」
聞こえてきた高輪マネージャーの声。
振り返ると高輪マネージャーが立っていて、手には何故かコンビニの袋。
「あの……一回、フロントに戻ってサブマネージャーに断ってきたいんですけど……」
そう伝えると、
「それなら心配ない」
と、医務室の鍵を開けながら言葉を私に返す。
「さっきフロントに行って高野サブマネジャーには伝えておいたから」
「え……」
「ついでに美山さんに頼んで買ってきてもらった」
そう言って、私に差し出したのは持っていたコンビニの袋。

