しぶしぶ、
「わかりました……」
と、伝え、
「とりあえず、いい加減おろしてください……」
そう言葉を続けた。
「……ああ―…そうだな」
抱きかかえているくせに、そんな事をすっかり忘れているかのように高輪マネージャーが言う。
「……」
ゆっくりと医務室のドア前で、やっと高輪マネージャーから解放された。
「直ぐに戻る」
私をおろすと直ぐに鍵を取りに歩き出す高輪マネージャー。
それから、数分間、医務室のドア前で高輪マネージャーが戻ってくるのを大人しく待ち続ける。
鍵が置いてある場所はそんなに遠くない筈なのに、なかなか高輪マネージャーが戻ってこない。

