「全く……声をかけただけで、階段を踏み外すとはな……」
呆れ口調で高輪マネージャーが言う。
「す、スミマセン……」
と、謝りつつも、何でケガまでしている私が高輪マネージャーに対して謝ってるのだろうか……とも思う。
ぶつけた膝を見ると、やっぱり血がじわじわと出ているし、
はいていたストッキングも破けてしまっている……
「血、出てるぞ」
「見ればわかります……」
「立てるか?」
そう、高輪マネージャーに聞かれ、
「はい。だい―…」
“大丈夫です”
そう言って、立ち上がろうとした時だった。
「きゃ……」
身体がふわっと宙に浮いた。

