すると、

そこから長い髪が出てきた。



「…。」



俺は驚きで声も出なかった。


見たことがある。


この子を、今日。



「佐多さん、

この姿の私は、嫌いですか?」



この子は、今日俺に告白してくれた子だ。



「…北野が、女で、さっきの子…。」



俺は混乱する頭を整理しようと声に出して言う。



「佐多さん、

私の告白の返事、

また聞いてもいいですか?」



うるうるした目でこちらを見る。


俺は、迷わず答えた。



「俺も好きです。

お願いします。」