よし、着いた。



「いらっしゃいませ!」



今俺は、好きな人がいる店に来た。


北野居るかな。


俺は定位置のカウンターに座りながら探す。


どうやらまだ居ないようだ。



「あれ、佐多さんじゃないですか。」



この人は、ここの店長。



「あぁ店長。

…北野ってまだ来てないのな。」



「あ、そっか聞いてないか。


今日は北野くん急用で来られないって、

今日連絡きたわ。」



「あぁ、そうなんですか。」



予想外だった。


いつもいるから、

今日も当然いると思っていた。


俺は肩を落とした。


コーヒーを頼んで帰ろう。