「いや~、知らなかったなぁ。俺のマネージャーがそんなに仕事熱心だったなんて」
名残惜しそうに女子二人が立ち去った後、天王子が不自然な笑みを私に向けた。
「知らなかったぁ。俺、来年カレンダー出せそうなんだ?」
「ハハハ…がんばってネ☆」
「絞め殺すぞ」
ヒィ~天王子のプリンスモードが完全にオフに!!
「テキトーなこと言ってんじゃねーぞブス」
「だっ…仕方ないじゃん!あんただって私が彼女とか勘違いされたら困るでしょ?むしろ感謝してよね!」
ムスッとしてそう言うと、ケッと顔を歪める天王子。
「誰が勘違いするかよ。
俺みたいな完璧な男とお前みたいな村人女がカップル?笑わせんな」
「そっ…そう思っちゃう人もいるかもしれないでしょ!?」
「つか別に勘違いされてもいいんだけど」
ギュッと天王子が不意に私の手を握る。
繋ぎ方はやっぱりさっきの恋人繋ぎ。
「はっ…されていいわけないでしょ!?」
「だって俺が守ってやるし」
サラッとそう言った天王子に、思わず釘付けになる。
「俺がいれば無敵だろうが。だからお前は変な心配していらねーことすんじゃねーよ。それこそ営業妨害だ」
フン、と偉そうにそう言って、天王子が私の手を引っ張り、歩き出す。



