愛されプリンス½




「あっじゃぁ最後に握手してもらってもいいですか…!」


バッと両手を差し出した女の子。

だけど天王子はそれにさりげなく距離を取って、「ごめんね」と申し訳なさそうに眉を下げた。


「俺、握手とかはいつもお断りさせてもらってるんだ」


「えっ…そうなんですか…」



すごくさりげなくて、私も気付かなかったけど。


天王子、さっきから女の子が手を伸ばして触れないギリギリの距離感を保ってる。



やっぱり本当なんだ…女アレルギー。



「じゃぁ、写真だけでもっ…ダメですか?」



どうしてもReiとの記念が欲しいらしく食い下がる女子たち。


天王子は、それにはニッコリと首を縦に振った。



「うん、いいよ」


「あっ、じゃぁ私撮ります!マネージャーの田中撮ります!」



天王子の乾いた視線には気付かないフリをした。



女子からスマホを受け取って構える。



「ニッコリ笑って…はい、チーズ!」