「昔はそんな言い方しなかったっ…いつも優しくて明るくてみんなの人気者でっ…」 「まーな。俺もあれからだいぶ人間不信になったし」 「っ、私のせいだって言いたいの?言っとくけど私だって辛かったんだよ、苦しかったんだから…!」 「知ってるよ」 俯く妃芽の顎を持ち上げた。 しっかり目と目を合わす。 どうか。 届いてくれ。 「だからもう解放されていーんだよ、妃芽も」