愛されプリンス½






「昔はそんな言い方しなかったっ…いつも優しくて明るくてみんなの人気者でっ…」



「まーな。俺もあれからだいぶ人間不信になったし」



「っ、私のせいだって言いたいの?言っとくけど私だって辛かったんだよ、苦しかったんだから…!」



「知ってるよ」




俯く妃芽の顎を持ち上げた。



しっかり目と目を合わす。





どうか。




届いてくれ。







「だからもう解放されていーんだよ、妃芽も」