俺は学校までの道を全力疾走していた。 電話の途中、背後からチャイムが聞こえた。 あの音の大きさからしてたぶん学校内にいる。 でも…それ以上の手がかりはない。だけど絶対見つけてみせる。 つーか… 俺はアイツがどこの馬の骨とも分からない男に触れられるイメージを必死に打ち消した。 んなの無理。ぜってー無理。死んでも許さねー… アイツに触っていいのは俺だけなんだよ。