「あのー…ごめん痛かった?って、いや違うわ!謝るの私じゃないからね!?あんたが悪いんだからね!?!?これは正当防衛だから!!!」




私から少し離れたところで無言で悶えているリュウ。




ここに至るまでの経緯を説明しよう。





リュウが私の膝の傷に思いっきり触れてきてあまりの痛さに暴れたところ見事顎下にクリーンヒット!そして今に至る。以上。





って…私こんな奴に謝ってる場合じゃない。



今のうちに脱出しないと!!





ようやくそれに思考が至った私は、立ち上がってドアに向かってダッシュしようとした…けど。




「っ痛!」




後ろから乱暴に髪の毛をつかまれて、そのまま固い床の上に投げ飛ばされる。




「…メンドイ女」




リュウはチッと舌打ちをして、私を見下ろした。





「オトナシク、しときなよ?」





おとなしく…できるかー!!