「―――は?いない?」






沖縄から飛行機で、予定より一日早く帰ってきた俺。



真っ直ぐ家に帰ってあいつの家を訪ねると、麻美さんが出てきて「一花はいない」と言われた。




「もういつもならとっくに帰ってきてる時間なんだけどねぇ、どっか寄り道でもしてるのかしら?」




…マジかよ…




てっきり家に帰っているだろうと思っていた俺は落胆を隠しきれない。





今日夕飯食べにきて♡という麻美さんの言葉に頷いて、自分ちのベッドにダイブした。





「はぁ…」





天井に吸い込まれていくため息。






…ったく。俺がせっかく一日早く帰ってきたっつーのに何やってんだアイツ。待っとけっつったのに。生意気なんだよ村人Eのくせに。あーくっそ、




「会いてーな…」





そう呟いたとき、カバンの中のスマホが鳴った。