グラウンドに出ると、やっぱり女子に取り囲まれて爽やかな笑みを浮かべている天王子。


の、すぐ隣には妃芽ちゃんの姿。



妃芽ちゃんは嫌がらせに屈することなく、相変わらず天王子の傍を離れない。



周りの女子たちがあからさまに嫌そうな視線で妃芽ちゃんを見ているが…妃芽ちゃんはそんな視線なんてもろともせず、一生懸命天王子に話しかけ続けている。



「でね、さっきの話の続きなんだけど!占いの時間が余ったから、実はプリンスと一花の相性も占ってもらったんだけど~」



面倒くさそうな先生から「各自体操しろ~」とのテキトーな指示があったので、みのりとなんとなく体操をする。



「聞いて驚かないでよ!?なんとね…」




っていうか…さっきのこと、やっぱりムカつく。


一方的に私が悪い、みたいにされたことももちろんムカつくけど


何!?あの気持ち悪い猫かぶり笑顔。ほんっと嘘くさい!



「2%だって!低すぎて驚愕でしょ!?って、一花聞いてる?」



こないだだって、関わりたくない、とか言ったかと思えば突き放すように急に猫かぶっちゃって



「ねぇ!?一花!?」


「…え?何?」



気付くと、みのりが呆れた顔で私を見ていた。