「でね?その占いがすっごく当たるっていうから行ってみたんだけど、ほんとすごいの!私の性格とかバンバン言い当ててきて」



いやそもそも私はあんたの女アレルギーを直すために脅されて仕方なく関わりを持ってきたわけで



「相性も占ってくれるっていうからプリンスとの相性みてもらったんだけど、なんとすごいの!驚かないで聞いてよ!?」



お前といるとイライラするってこっちだってずっとずっとイライラしてたし




「相性マッチング率92%だって!すごくない!?これってさ、もう運命だよね!?」



ていうか今もイライラしてるし、あの夜からずっとイライラしてるし、なんなら出会ったときからイライラしてるし、あの嘘くさい笑顔を見かける度に――



「…ていうか一花聞いて「ムカつくんだよ!」




バシッ!と持っていた現国の教科書を机に叩きつけると、少しだけ気分が晴れた。



ふと気づくと私の席で制服からジャージに着替えていたみのりが、怯えた目で私を見ている。




「ん?みのりどうしたの?」


「…どうしたはこっちのセリフなんですけど」