「はぁぁぁぁ~…」


家に帰ってきて、ボスッと自分のベッドに寝転がった。



美味しかったなぁ、ティラミス。
樹くんともたくさん話せたし。



“好きだよ”

“彼女になってほしい”




…私…人生初の告白、されちゃったんだよね…




「………~っ」



声にならない声をあげて、ギュッと枕に抱き着いた。



なんか、私にもようやく春が来た「おい」



突然ドアが開いて現れたのは天王子。


しかも勝手にズカズカ侵入してきた。慌てて身を起こす。



「ちょっとノックくらいしてよ!?」



「………」



そんな私を、腕組をした天王子が不機嫌そうに見下ろした。




「…何なの突然!?なにか用事があるなら…」


「今日どうだったんだよ」


「は?」


「あいつと二人で行ったんだろ、カフェ」



…あぁ、そういえば天王子もなぜか行きたがってたもんね。



「美味しかったよ」


「…っ、そういうことじゃなくて」




ガシガシ、イラついたように頭をかく天王子。




「あいつと何話したんだよ!?」


「何って…」




ポンッと浮かんだのは…やっぱりあの、告白の言葉で。


思い出すとドキドキする。




「……何顔赤くしてんだよ」



天王子の声はとても低かった。