愛されプリンス½





「そろそろ…アレだ、風呂でも入ってくれば?」



なぜか私に背を向け、突如としてそんなことを言い始める天王子。



「え…風呂って」



私も立ち上がった。




「そりゃ入るけど。後で」


「今入ってこいよ?」


「は?何で?
天王子が帰ったら入るよ」




さすがに、家に天王子一人を残してお風呂っていうのは、ちょっと。




すると、はぁ…とため息をついた天王子が私を振り向いた。



ニヤリと口角をあげる天王子は、もういつもの天王子。




「俺が帰ってもいいんだ?」


「? どういう意味?」


「こーんな雷が鳴ってる中、一人で風呂って怖くねぇのかなーってこと」




バリバリバリ…ドンッ!!




「ひっ!!」



絶妙なタイミングで鳴った雷の音に、思わず頭を抱えた私を見て天王子がフッと笑う。




「ガキかよ」




くっ…やっぱり予想通りのことを言われた。



さっき抱きしめられたとき、不覚にも、もしかして私を安心させようとしてくれてる?とか、一瞬、ほんの0.000001秒くらい思っちゃったけど。





そんなわけなかった!