愛されプリンス½






怒りに燃える私はたぶん物凄い顔をしていたんだと思う。



私の真正面に座っていた水川がプッ…と吹き出した。




「一花ちゃん…顔に出すぎ。まじウケる」



「はっ…」





やばい!



我に返った私は慌てて眉間の皺を伸ばし笑顔を作る。




今日、私はここに彼氏を作りに来ているんだ。



水川に笑われている場合ではない!!





ニコニコしていると、一瞬猫かぶり笑顔の天王子と目があった…ような気がするけど、たぶん気のせいだろう。




そうこうしているうちに店員さんが飲み物を運んできてくれて、水川の「カンパ~イッ♪」の掛け声でグラスを合わせた。




いよいよ、人生初合コンの始まりだ!!