少しでも動いたら触れてしまいそう…
「うーん、一花ちゃんちょっと固いなぁ。もう少しリラックスできる?」
シャッターを切る音が止んだと思ったら、リュウさんが困ったようにそう言った。
こ、こんな状況でリラックスって、なんという無理難題…!!
思わずリュウさんを振り向くと、リュウさんの向こうで、私たちの撮影を見ていたモデルさんたちがひそひそと何か話しているのが見えた。
声までは聞こえないけど、雰囲気や表情から決してその内容が良いものではないことが読み取れる。
そりゃ、そうだよね。
あんな綺麗な人たちを差し置いて、天王子と一緒に撮影してるのがこんな普通の女子高生なんだから。しかも特別可愛いわけでもなんでもないし。
肩身が狭い…。
「おい」
「え」
そんなことを悶々と考えていたら、天王子にギュッと両頬を鷲掴みにされて、無理やり正面を向かされた。
もう一度天王子と至近距離で見つめ合う。
「よそ見してんじゃねーよタコ助」
「た、タコ助って…」
「くだんねぇこと考えんな。俺だけ見てればいいんだよ」



