愛されプリンス½




「ちょっ…」


慌てて離れようとした私を、天王子が背中にまわした腕に力をこめて抑え込む。



「大人しくしとけ」



そして耳元で囁いてきた。



「なっ…」


「前から散々言われてたんだよ、リュウさんに。
そろそろ女子との絡みも撮らせろってさ」




…そういうことか。


やっと分かった。



女アレルギーだけど、唯一私にだけは触れられるから連れてきたんだ。



こうして撮影するために。



つまりは、天王子に利用されたってわけ。





「やだよっ写真なんてっ…」



雑誌になんか載っちゃったらどんな目にあうか…!




どうにか脱出しようと試みたけど、天王子の腕はビクともしない。




「安心しろって。リュウさんも言ってただろ?顔は写さないって。
後姿とかがちょっと載るだけだから」



「でも…!」



「あーもうゴチャゴチャうるせぇなぁ。
逃げたいなら逃げ出せば?明日の朝、学校の連絡版に例の写真が貼られるハメになるけどな」



抱きしめられているから顔は見えないけど、きっとそう言う天王子は、意地悪くほそく笑んでいるに違いない。




ほんっと、性格悪い奴…!!