「私が言いたいのはっ…「キャーーーーッ!!」
そこで響き渡った女子の悲鳴。
見ると、やはり。
そこには女子の悲鳴につきもの、天王子が颯爽とスタジオの奥から登場してくるところだった。
女子にチヤホヤされている天王子はいつも通り。
だけど…どこか少し違う。
普段、何もしていないであろうサラサラの髪の毛は、ワックスで緩くセットされていて。
軽く化粧もしているのだろうか?
いつもより…その…なんていうか…ものすごく癪なんだけど…
かっこいい。
「おまたせ」
モデルさん達の視線を独り占めしたまま、天王子が私の前に立った。
な、なに?なんか…キラキラとしたオーラが見えるような…
思わず目を細める私に、クスッと笑みを零した天王子が私の耳元に顔を寄せて
「すっげぇマヌケ面。見惚れてんじゃねーよバーカ」
くっ…前言撤回!
物凄くいつもの天王子だった!
「あんたね「じゃぁ始めましょうかリュウさん」
文句を言おうとした私をすかさず遮りリュウさんに笑いかける天王子。
天王子を見てキャッキャしているモデルさん達に軽く手なんか振ってるし。
モデルさん達も、みんな物凄く綺麗な人たちばかりなのに。
そんな人たちにもキャッキャ言われる天王子………ほんとに何者?



