鳴り響く銃声


悲鳴を上げ、逃げ戸惑う人達


銃を持った男が私に銃口を向けた


瞬間、視界に何かが横切り目の前が一色だけに染まっていく


何かがはじけたような音が鳴り響く


そこに広がるは黒く濁った赤


赤、朱、紅、あか…


どう表現してもそうと言い切れない色


それは原罪の色にして原初の色、そして命の色


その色は流れていく


命の色は流れ出す、とめどなく、とめどなく流れ出す


止まる気配は一向にない


その血はナニカラ?


そしてその目に映ったのは…


「ぁあ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、ぁぁ…」


ガバッ


少女は飛び起きた。その少女の体は汗をびっしょりと掻いており、ひどく怯えた表情を浮かべた。


「今更この夢…?この夢を見るのはいつぶりかなぁ」


そう少女は言ってため息をついた。