ベットの上で体だけを起こしている
司に抱きついた。


ビックリしているのか
行き場のない手を
私の背中の前でうろうろさせている。



「好きだったよ…
 ずっと前から…。」





そっと耳の前でささやくように
小さな声で言った。



手が震えているのが
自分でもわかる。





言葉を確認するように
司も私の背中に手を手を回した。