特別な君

そして4年生。海が私にはじめて告白してくれたのは4年生のときだった。
毎週水曜日のお昼休み、この日は特別長い休み時間で、そのうえ体育館使用の割り当てが私達4年生になっている。そんな大好きな時間はその日はいつものようには行かなかった。海の告白だ。゛告白 ゛そんな雰囲気が恥ずかしてくて気まづくて、海の告白の途中、私は全力で逃げた。今考えると逃げることなんてなかったんじゃないか、そう思うがあの時の私は逃げるしか考えがなかった。海が告白することはクラス中が知っていて、クラスの子達がいっせいに逃げる私を捕まえようと必死になった。追いかけられた私は絶対に捕まるものかと本気で逃げて、女子の私が発する「触んないで」その一言は無敵だった。捕まってもこの一言で大体の子は手を離す。そして逃げた先の教室、休み時間も終盤に差し掛かり、私なんとも言えない気持ちのままはいつものように席に着いた。体育館にいたみんなも戻ってきて、もちろん海も戻ってきた。「すきです」だったかな?正直覚えてない…。ランララランランラーンララン