初めて会ったのは小学1年生の時。
昔から私の周りには自分と近い歳の子供がいることが多かった。
私のうちは会社を経営してて、その会社の土地が広かったということもあり、会社で働いている従業員さんは子供を自由に連れてきて遊ばせていたからだ。
それは従兄弟だったりその友達だったり、形は様々だったが鬼ごっこやかくれんぼ、子供が楽しく遊ぶには十分過ぎる場所だったから、来てる子が誰かなんて正直関係なかったのかもしれない。
そして彼は従兄弟の友達のひとりで、学校は違かったが同い年という共通点がある私達はすぐに仲良くなった。
男の子とはいえまだ小学1年生、私の背が高めな方で、比べると私の方が大きいんじゃないかくらいの背丈の子で笑顔が可愛らしい男の子だった。そんな見た目を裏切ることなく、明るくて誰とでも仲良くなれるような、私とは正反対だったのが彼、海(うみ)だった。