そしてなんやかんや月日は流れ______
私たちは6年生に。6年生の2月、もうすぐ中学生の私はなんとなんとスマホを買ってもらった。この時の私はまだわからない、このスマホで一気に自分の中がぐちゃぐちゃになることを。
スマホをゲットしたとはいえ、周りでスマホを持ってる子はほとんどいない。せいぜい家族や親戚、そういった人としか繋がることはできなかったと思う。そんな中、本当に少数だが家の固定電話がない組は自分のスマホを持っていた。海もその中の1人。知り合ったきっかけでもある従兄弟から「海の連絡先あげるー」そう言われ交換した連絡先。そうして海と私は、インターネットのチャットを通じて連絡を取り合うようになっていった。最初に送ったのは私、私がチャットに慣れていなかったから急に『凪だよ〜』なんて送っちゃって、『え!凪?!』ってびっくりしてたね。翌日は「いきなりだから驚いた」なんていってたっけ。それから私たちは毎日のようにチャットで会話をした。チャットに慣れていた海がいつも色々聞いてきてくれて、『好きな人いる?』とか聞かれたこともあった。自分がなんて答えたのかは正直覚えてないが、『僕は四年生のあの頃から変わってない』この文章を囲んだ丸い吹き出しが、フォンっと音を立てて私の画面に映った瞬間を私は忘れられない。
私たちは6年生に。6年生の2月、もうすぐ中学生の私はなんとなんとスマホを買ってもらった。この時の私はまだわからない、このスマホで一気に自分の中がぐちゃぐちゃになることを。
スマホをゲットしたとはいえ、周りでスマホを持ってる子はほとんどいない。せいぜい家族や親戚、そういった人としか繋がることはできなかったと思う。そんな中、本当に少数だが家の固定電話がない組は自分のスマホを持っていた。海もその中の1人。知り合ったきっかけでもある従兄弟から「海の連絡先あげるー」そう言われ交換した連絡先。そうして海と私は、インターネットのチャットを通じて連絡を取り合うようになっていった。最初に送ったのは私、私がチャットに慣れていなかったから急に『凪だよ〜』なんて送っちゃって、『え!凪?!』ってびっくりしてたね。翌日は「いきなりだから驚いた」なんていってたっけ。それから私たちは毎日のようにチャットで会話をした。チャットに慣れていた海がいつも色々聞いてきてくれて、『好きな人いる?』とか聞かれたこともあった。自分がなんて答えたのかは正直覚えてないが、『僕は四年生のあの頃から変わってない』この文章を囲んだ丸い吹き出しが、フォンっと音を立てて私の画面に映った瞬間を私は忘れられない。
