「ゆず…大河あんなにかっこいいからモテるのは当たり前だよ!」

確かに大河は全てのパーツが大河のためにできた

ような顔立ちだしみんなが騒ぐのも当たり前

でも、学校が違うだけでこんなに胸が苦しいの?

「ありがとう」

今の顔ものすごい不細工だ。

こんな顔麻美なんかに見したら心配かけちゃう

「ゆず、泣きそな顔しないでよ。こっちまで泣きそうじゃんかよ」

よく見たら麻美も泣きそうだった。

私泣き虫だ。少し離れただけでこんなに寂しい

気持ちになるなんて、でも帰りも朝も大河を

独り占めしていいのは私だけなんだそう思うと

瞬きしたらこぼれ落ちる涙も出てこなくなった

「麻美ごめんね。大丈夫もう私は平気だから」

そっか、それなら良かったと言わんばかりに

ホッとした顔で私を見つめた