「クラス一緒がいいね」

そっか、そんなイベントもあったね。中学の頃は

大河と一緒になるように検索アプリで

好きな人とクラスが一緒になれる占いを何十回も

試して、でも一緒になれなかったときは

大声で泣いたなぁ〜まぁ大河は抱きしめたりとか

してくれなかったけど

「おーい。ゆず?」

「はっ!?」

「ボッーとしてたけど大丈夫??」

心配してくれたのか私の背中をさすってくれた

「今暑いし熱中症とか?」

「確かに春なのに暑いけど熱中症じゃなくてボッーとしてただけだよ!」

「そっか」

「そういえば桜すごい咲いたね」

「え?今気づいたの?」

「新学期って雰囲気出てるね….」

新学期って言葉だけで大河のことが頭の中に沢山

くるくる回ってる。

「あっ!あったよー一緒のクラスだねゆず」

「ほっほんと!?よかったぁ〜」

これで大河も同じだったら最強なのに

女子校だしダメだよね

「ゆず元気出して!ほらフェンスの向こうから大河のいる学校見えるし大丈夫だって!」

「うん…ありがとう」

たしかにフェンスの向こうからは見えるけど

でもやけに共学は騒がしいなぁ〜

しかもフェンスに集まってる子達何人かいるし

「芸能人でも通ってるのかな?」

「見に行ってみようか」

何歩か歩いてフェンスの向こうを見てみれば

私は本当に後悔する

「女の子たちに囲まれてる人って…」

大河だった