新学期。

それは私が最も来て欲しくなかった日

「いーやーだー!!」

そしてまた私は、わがままを言う。

でも嫌なんだずっとそばにいた幼馴染が

違う学校に行ってしまうことが

みんなにとってはそれぐらいなのかもしれない

でも私は生まれてこのかた離れたことなんて

なかったんだよ?

それが今女子校と共学で離れてしまう

でも幼馴染の大河は何も気に食わぬ顔で

私を睨む。

「うるさい。てか隣同士だからいいだろ」

「大河のバカ!隣でもフェンスで囲われてるじゃんかよ!」

緑色のフェンスで囲まれてるなんて聞いたこっちゃない!

「てかさ、そんなに俺から離れたくないわけ?」

そんな意地悪な言葉言わなくたってわかってるでしょ?

私が大河のことが好きなことぐらい

「離れたくないよ!大好きだもん」

正直に言えば少しは照れてくれるのかな?

そんな期待は全く報われず

「ばーか。」

って一言だけで済まされてしまう

「じゃあ約束しよ!」

「は?」