「アルバムか」

開いたアルバムを覗き込む龍太さん。

珍しいこともあるものだ。

「クラスメイトが撮ってくれて」

私のアルバムをパラパラとめくっている。

あまり私には興味がないと思っていたのだけど…

「何だこれ」

ピタッとページをめくる手を止め、私の顔を見る。

そのページを見ると、一面体育祭の時の写真だった。

「あ、それ一年の時に安…隼人と大吾がふざけて女装して私の制服着てたので、代わりに二人の制服着て競技に出た時の写真です」

懐かしい!

みんなクラスTシャツ来てるのに、午後の1時間だけ私ら四人は制服で競技に出て、反省文書かされたんだよね…