だいすきなあなた


家へ着く頃には6時を過ぎていて、だんだんと日が沈んでいく。

目の前まで迫った家の玄関。

右手で開けようとドアに触ろうとした瞬間。

バンッと大きな音を立てて自動で開き、私は目を丸くした。


「夏帆!!!」

扉が開くと同時に靴も履かずに制服姿で飛び出て来た花ちゃん。

「…えっ?」

あまりの出来事にフリーズしてその場に立ち尽くす。