だいすきなあなた

「すずきょうね、きれいなお花見つけたの!」

園の入り口に着くまで、私の手を握り嬉しそうに話す鈴音は顔をほころばせていた。

「こんどかほちゃんにもあげるね!」

「…鈴音ちゃん、かほお姉ちゃんにバイバイしようね」

北口さんが私から鈴音を離す。

ニコニコと笑顔の鈴音の手が私から離れて寂しくなった手をパーにして、

「またすぐ来るから」

手をひらひらとさせる。