「かなり大きくなったね」

私の隣に座り、大きな口でケーキを頬張る花ちゃんは私のお腹にそっと手を置いた。

「お、俺も!!」

モグモグと口を動かしながら大吾もそっとお腹に手を置いてきた。

「あーあ、アタシもついに叔母さんかー」

「いや、別に叔母さんって訳じゃないよね?」

「やぁだ!アタシと夏帆の仲じゃーん」

口元に生クリームをベッチャリと付けて照れ始める花ちゃん。

「なら俺は叔父さんかー」

遂にはお腹に頬擦りをし始めた大吾に花ちゃんは浮気者って思いっきりビンタを喰らわせていた。

散々笑った後、花ちゃんがボソッと一言。

「なんか懐かしいね」

この感じ、そう言った。