「えっと…あの…」 案の定、オロオロしている晴香ちゃん。 そういう仕草さえも可愛い。 チラチラと元気さんを見ているようだけど、お兄さんは庵治さんと何か話して、私たちの会話を聞いていない。 安西先輩は会話を聞いているけど、何も言葉を発さずに、私たちを見ている。 「ふっ、冗談だよ。ごめん試した」 元気さんの妹なのに、ただのミーハーじゃないって事わかってるのに。 どうしても信じきれなかった自分がいた。 だけど、悪い子じゃない。