「早く寝ろ、体に悪い」 「…はい」 冷蔵庫から取り出したペットボトルの水に口をつけて、頭をポンポンとする。 「おやすみなさい」 「あぁ」 踵を返し、元来た場所に戻る私。 3日ぶりに帰ってきた彼、龍太さんは忙しい人。 若くして組長という地位。 毎日は会えない、毎日は会ってくれない。