私たち以外は席に座ってシーンとした教室内に突然パンパンと大きな音がした。

「なんだ!?何事だ!?」

急なことに慌てる一組担任の数学の先生。

だけど、先生以上に慌てる私。

「ちょ!?ヤバいこれ!どうしたらいいの!?」

手元で炙っていたポップコーンが出来始めてきた。

予想以上に大きな音を立て、出来上がったポップコーン。

騒ぎを聞きつけ、やって来た当時の学年主任。

私たち四人は学年主任の先生に、生徒指導の先生に首根っこを掴まれ、原稿用紙5枚に渡る反省文を一人ずつ書いて朗読させられた。


それから数ヶ月間全学年の全教室(理科室以外)で
【火を使ってのポップコーン禁止!!!】と張り紙が貼られていた。