「…………ホントに、これ、良いの………?」
「うん、いいよ。だって三人のために作ってもらったんだもん、三人が食べなきゃ」
そして、
「あたしはあっちで余りもらってさっき食べたし」
「なにそれ………」
和寛は三人だけ抜け駆けして一人だけ食べないということが起こるのを恐れて遠慮していたのに、その亜子が急に拍子抜けしてしまうようなことを口にして、思わず呆れたような声が出る。
愛羅はキョトンとし、梨々香は目線を逸らして苦笑いをしていた。
「じゃあちょっと休憩して、マドレーヌ戴こうか」
「そうだね。ちょっと出ようか」
講堂は、持ち込み禁止とまでは行かなくても飲食禁止である。
三人と亜子は、連れ立って講堂を出て、入り口付近の階段に座ってマドレーヌを食べることにした。
「うん、いいよ。だって三人のために作ってもらったんだもん、三人が食べなきゃ」
そして、
「あたしはあっちで余りもらってさっき食べたし」
「なにそれ………」
和寛は三人だけ抜け駆けして一人だけ食べないということが起こるのを恐れて遠慮していたのに、その亜子が急に拍子抜けしてしまうようなことを口にして、思わず呆れたような声が出る。
愛羅はキョトンとし、梨々香は目線を逸らして苦笑いをしていた。
「じゃあちょっと休憩して、マドレーヌ戴こうか」
「そうだね。ちょっと出ようか」
講堂は、持ち込み禁止とまでは行かなくても飲食禁止である。
三人と亜子は、連れ立って講堂を出て、入り口付近の階段に座ってマドレーヌを食べることにした。
