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真田さんとコンビを組んでもう7年。


この人が涙を流すのを見るのは、大切な親友を亡くされて以来これで2回目だった。


鑑識の長野さんが調べてくれた事を伝えると、

しばらく押し黙った後、
スゥーと静かに頬を伝った滴。



「真田さんは・・・
やっぱり間違ってなかった。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・。」


「小西・・・・・。」


「はい。」


「この話はするな。」


「!?・・何でですか・・?

俺達には“自供”を引き出すしか手が無いんですよ!?」


「・・・・・知らなくていい事実もある。

梶山を信じろ。

あいつが素直に負けを認めて自供してくれれば、この話はする必要が無い。」


「・・・・・・分かりました。」




窓から見る風景が見慣れたものに変わっていく。


ホームに着いて、改札を抜ける。


決着をつける為に必要な“2つの自供”


真田さんがタクシーで向かっていくのを見届けた後、俺は自車で一旦署へと戻った。





第6話 完