正義が悪に負ける時



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クラシックが好きなフユミの為に購入したオーディオ。

リビングにはショパン“別れの曲”が流れる。



僕が殺人者となって完全犯罪を犯すまでの軌跡、

今この曲と共にエンドロールを迎えた。




小西が見せてきたフユミの不倫相手の写真。


名前は確か・・滝川ゲンジ・・・。

フユミからは“た”の字も聞いたことが無い、僕の知らないフユミを知っている男。


嫉妬もあったのかもしれない。

感情が高ぶり自然と涙が出た。


その涙に騙され、小西は再び僕に同情の視線を送ってきた。


そしてそれは僕の勝利が決定づけられた瞬間。