正義が悪に負ける時



「それまで興味を示していなかったはずの女性が急にメイクを・・・

“外見”を気にし出したってことは・・・“恋”ですね。」


「お、小西君、お前の奥さんもそうだったのか?」


「からかうのはやめてくださいよ。

でもホントにそうなら相手はアキラのはずですけどね・・。」


「結婚してしばらく経ってからって事は、
キッカケは旦那じゃなさそうだな。」


「って事は・・・・滝川ゲンジ。」


患者だったはずの男と恋仲に発展して、フユミの中で女性としての本能が目覚めたのか・・。



「・・・・・・・・・・・・・。」


「どうしました?」


真田さんが急に難しい顔をして腕を組む。


「・・・いやこう言ったら仏さんに失礼だけど、あの男のどこが良かったんだ?」


「・・ホントに失礼な事っすね。」


「アキラだって見た目は格好良いほうだと思うし、

大手企業に勤めて金だって不自由してなかったはずだろ。

なのにその日暮らしの滝川に惚れたってのが・・・・女心はサッパリ分からん。」