正義が悪に負ける時



「それで、みんな何か里田さんについて知ってる事はありますか?

どんな些細な事でもいいですよ。」


「そうねぇ~・・・・・・・。」


その場にいた人達が一斉に“うーーん”と絞りだそうとしてくれる。


「・・仕事もきちんとしてたみたいだし、
カワイイし性格も良いし、

良い話はたくさん聞こえてくるけど、
悪い話は聞いたことないかなぁ。」

「・・あ!あれはどう?
急にメイクが可愛くなった話!」



「メイク?」


「里田さんってほぼスッピンだったのよ。

あんな透き通った肌であたし達は“ムコウジマのガッキー”って呼んでたぐらいだったのに、

急に仕事中もバッチリメイクしだしたの。」


事情通の宮崎さんがメイクの話を持ち出すと、その場にいる人達もこぞって賛同を始めた。


・・・急に色気づいたって事か?