「私も好きだよ。ほら。」 僕がその時読んでいたものと同じ作者が書いた本を鞄から取りだしたその人は、 少しだけ歯を見せて僕の隣に座った。 母がこの世を去った25歳という年齢を迎えた時、僕はこの女性と結婚をする。 そしてこれは、 僕が殺人者となって完全犯罪を犯すまでの軌跡、 その序章の1ページとなった。