正義が悪に負ける時



―――――― 


「あのすみません・・。
具合悪いんですか?」


「・・・・・いや・・・
・・大丈夫です・・・。」


「あ、ちょっと待ってください・・!
・・・・すごい熱・・・。」


「いや・・ホントに大丈夫ですから・・。」


「あの、私ムコウジマ総合病院の看護師なんですけど、一緒に行きましょう!」


「・・・・でも・・・お金持って無くて・・・。」


「そんな事あとでなんとでもなりますから!私の肩掴まってください。」





その女性が僕に声を掛けてくれたのは、

2日前からピークに達した悪寒と熱に朦朧としながら、

寝泊まりしていた公園のベンチで横になっていた時だった。