正義が悪に負ける時



包帯の上にまた父さんの足がのしかかった。


母さんが泣きながら止めてくれたのを視界に捉えながら、

僕はこの日も気を失うまで殴られた。


「お前のような、何も考えず女を孕ますクズを高校には絶対行かせない。

中学を卒業したら薄汚い町工場で、自分が犯した過ちを一生後悔しながら働け。」


最後に耳元でこの台詞を聞き、

目が覚めた頃には父さんとお兄ちゃんはもういなかった。