正義が悪に負ける時



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「いいかゲンジ。

お前は母さんと一緒に、
鹿児島のお爺さんの所へ帰れ。

中学も今週いっぱいで転校手続きをしておく。

親戚一同には“母さんが別居したいと私に申し出た”事にするから、

余計な事は一切言うな。」


「・・・・・・・・・。」


「向こうの馬鹿共は“産む”と言って聞かなかった。

だからこちらも“認知は一切しない”と誓約書を書かせた。


ゲンジ。戸籍は残してやるが、
お前とは今日限りで父子の縁を切る。

もう二度とムコウジマに帰ってくるな。

母さんとお爺さん達と一生鹿児島で暮らせ。」


「・・・・・・・ハイ・・・。」


「お前は・・・ゲンイチの身に何かあった時の保険として作ったに過ぎないのに・・

それもわきまえず・・・この馬鹿野郎が!!!」