「・・・・・・・・・・・・・。」
マコは僕と目を合わせた後、
そのまま・・俯いてしまった。
「滝川君。」
「は、はい。」
ほとんど喋った事がない教頭先生が僕の名前を呼んで、少し緊張した。
「落ち着いて聞いてね。
梶山さんのお腹に、赤ちゃんがいる事が分かったんだ。」
「・・・・・・え・・・・?」
教頭先生、保健の先生、担任、
順番に顔を見渡した後に・・マコを見た。
「ゲンちゃん・・・。私・・ゲンちゃんとの子供を妊娠したの。」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
「ホ・・・ホントに?」
「突然の事でビックリしてるだろう?
まだこの事は友達に言ったらダメだよ。
君達はまだ14歳だ。
お互いの両親、学校で話し合って、
梶山さんのお腹に出来た子供について一緒に考えていきましょう。」
教頭先生は優しく僕の背中をさすってくれた。
さっきから俯いてばかりだったマコは、いつの間にか僕の顔をじっと見つめていた。