正義が悪に負ける時



「・・・不倫か・・・。」


川辺課長が小さく漏らしながら・・・

梶山フユミの隣に貼ってある写真を一瞥した後、俺の顔を見る。


「小西。フユミの夫、【梶山アキラ】とは連絡着いたか?」


「はい。電話で話した際にはかなりのショックを受けていました。

本当は今朝安置所にて身元確認をしてもらう予定でしたが、

天候不良により飛行機が飛ばず、

梶山は現在も仕事で訪れていた北海道に滞在しています。」


「まだ滝川ゲンジの存在は話していないな?」


「はい。電話で話すには重すぎる内容ですので、直接、時間を掛けて話していこうと思います。」


「そうしてやってくれ。

奥さんが死んだだけでなく、男と不倫してたなんて知ったらぶっ倒れるかもしれない。」