私は、井上みどり

感情をなくした女の子
だから、笑うこともできない。

今日から高校へ入学する

その高校は、この辺では不良高と呼ばれる飛鳥高

私の叔父が条件付きでそこに行けといったから。
 
条件とは、変装をすること。ちゃんと卒業すること。

だから私は、変装して学校へ来た

眼鏡、黒色のウィッグをおさげにして・・・

ー - - -

「何あれヤバイ、今時おさげとか、きもくない?」

「ホントだ。めちゃめちゃキモイんですけどーーーー」

その人たちはそう言って笑いながら横を通り過ぎていった

周りからの視線、言葉を無視しながら、私の教室である一組を目指した

教室のドアを開けた時にそそがれた視線も無視し、自分の席についた。

窓際の後ろから二番目。 

はぁ、視線が痛い・・・
そう心の中で呟きながら外を見ていた

「ねえねえ、私長谷川凛 あなたはなんていう名前?」

前の席の女の子がしゃべりかけてきた。
見た目は、目がぱっちりしてて、茶色のストレートヘア
すごくかわいらしい感じ。
 
「何で名前なんて聞く?」

「友達になりたいな~って。私友達作るのにがてで・・・」

そういって悲しそうな顔をする。そこら辺の女とは違ってメイクもしてない。

「あ、やっぱり私なんかと友達になるとか嫌だよね、ごめん」

いい終わり前を向こうとする

「みどり」 
「えっ?」
「井上みどり、私の名前」

凛の顔がパッと明るくなり、嬉しそうに
「よろしくね!!」
って言った。

キーンコーンカーンコーン

先生が入ってきてホームルームが始まった
それが終わり、一時間目の準備をしていた

周りのひそひそ話がうざくて一時間目はさぼることにした。

どこいこうかな?って悩んだあと、屋上に足を進めた。

ドアを開けた時、ぱぁーっと青空が広がった。

「きれいな青空」

寝そべって空を見上げながらそう言った
一粒の涙を流しながら

気づいたらそのまま寝ていた。

ギギィィー

誰かが入ってきた
その音で目を覚まし、ドアのほうに顔を向けた
そこには、4人の男たちがいた
金髪、赤髪、銀髪、メガネ・・・

「あ、女の子がいる!