狼と、素直になれない子羊


「のの、お前…そんなに俺の事が嫌いか?それとも、ただ単に早く帰りたいのか?答えてくれるまで返さない。」

零央君はそう言うと、ののを壁に追い詰めた。

『ーっ』

そう言った零央君の顔は何だか不機嫌で、怒りに満ちていることがわかった。

『は、早く…帰りたいだけですもん。』

「のの、無理…俺、我慢できねぇわ」

零央君はそう言うと軽々とののをお姫様抱っこし、ベッドへ優しく下ろした。

『れ、零央先輩…ダメっ、です!』

「そんな顔で言われても、逆効果だから…」


零央君は私の唇を舐めると、首筋を噛んだ。

『痛っ!』

「これ、印。」

そう言った零央君は何だか、顔が赤かった。

可愛い。

こんな状況でもそんなことを思ってしまった。


「もう、止まん無くなりそうだからっ」

『えっ、、』

何考えてるのよ、私!
この先を望んじゃってる///

「その前に、ののっ…俺の女になれ!」

『???』

きっと私の頭にはハテナがいっぱい浮かんでるだろう。私が、零央君の、彼女?

「その顔だと、理解出来てないみたいだな(笑)」

『(コクッ)』

「のの、俺の彼女になれ。拒否権はねぇから」

零央君はまた私の首筋に赤い印を付けた。
今度は噛み付いていない。
でも、赤い印が付いていた。



なんで零央君は、私の事を?

モヤモヤとした気分でののは家へ帰った。